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中小企業の会社継承から、M&A(売却)までの道のり パート2

5 M&A会社売却への契約

私としては、50歳で社長を引退したいと思っていました。やはり、毎日の過酷なストレスを何十年とやり続ける自身もなく、自身は会長となって社長を誰かにやってもらいたいと思いました。しかし、私の子供たちは、私が50歳の時にはまだ小学生で、私の業界は将来非常に厳しくなることはわかっていたので、会社を子供たちに残すのではなくお金(金融資産)を残すことを考えました。そこで、取引先の銀行を通してM&Aで会社売却をすることにし、目標60歳までに売却をする予定で契約しました。それから契約して1年ぐらいで私の会社を買いたいという企業が現れました。私の条件も通り51歳で会社を売却することができました。会社が利益も出ていたので、相続も考慮して今より資産が減らないような価格で売却することができました。この時は、本当に安心しました。会社売却の際には、様々な査定がありました。買う側は、弁護士、税理士を引き連れて会社の財務内容、取引履歴、すべて査定しました。まるで、税務署の取り調べみたいでしたが、幸い私の会社は疑われるような経費や取引をしていなっかため、問題なく査定は終わりました。そして、契約に調印して1年間は、引継ぎのため会社に残りました。

 M&A会社売却に大事なこと

この会社売却の成功秘訣には、以下のことがありました。

1利益の出ている強い会社の時に売却すること

交渉において有利な立場に立つには、やはりいつでも売りたくなければ売らないという気持ちです。どうしても買い手は、売り手の不備をついてきます。そこで値段をたたいてきます。できれば、買い手が2社以上いるといいですね。私の場合は2社買い手がいたので、希望通りに値段がつき、条件も通しやすかったです。

2法律を遵守していること(納税、労務、経費、財務処理、環境)

特に労務に関して、売却後、残業の未払いで後に従業員から請求があると売り手は、保証するように契約書に盛り込まれてきます。ですから、給料未払いなど問題無いように確認しなければなりません。私の場合は、売却前に退職金の未払いなどを処理しました。

3会社を任せられる人がいること

会社売却時に、社長がいないと会社が動かいないの非常に査定として良くないようです。やはり、社長がいなくても実務は専務などでしっかり動かせるようしておくことです。そうすれば、売却後会社に残ることは言われないでしょう。会社売却では、社長の能力を見るのではなく、会社全体の能力をみます。

4従業員への将来の配慮

売却後は、買い手側の会社のルールになります。それには、現在の社員の給与など維持または、それ以上の条件になることを確認することです。売却後、従業員の条件が悪くなれば売り逃げと思われていまします。また、できれば給与計算方式など細かく確認したほうがいいと思います。

5会社の将来の利益を見越した価格で売却すること

会社売却で、会社が利益が出ていれば、買い手側は何年で元がとれるか計算します。例えば、年間1億営業利益がり10億で買ったとすると10年で元が取れます。それを5年で償却したいか、どうかです。また、売り手側にはのれん代といって取引先の数(ユーザー数)、ブランド力など、数字には見えない価値がある方いいです。より高く売れます。そして、もう一つは、特許などの魅力的な商品開発などもプラスになるでしょう。特に私の場合は、開発案件で数億の価値がつきました。

6会社売却後の人生設計

会社を引退した後、時間があまります。私の場合は、売却前に3つの会社を設立して引退しても残せる会社を作っていました。今では、資産管理会社になりそこで資産を運用しています。主に株式投資です。また、将来子供たちへ残すことのできる事業ができればと考えています。せっかく大きな投資金を手に入れてたのですから、さらに増やすことを考え、そして相続対策も同時に進めて資産を減らさないようにしています。

 

7家族の理解(妻)

の場合は、奥さんがいました。今まで自分を支えてくれた妻に対して、やはり賛成してもらいたいもです。多分成功した経営者さんのほとんどは、奥さんがしっかり支えてくたのではないでしょうか?奥さんがいない方は、一人悩むのでしょうか?私がもし独身だったとしたら、一人で決めているでしょう。

以上、私の経験からお話をしましたが、少しでもご参考になれば幸いです。